三段高下論
三段高下論とは、一言で言ってしまえば、
上昇する際は三段で上がり、下落する際は三段で下がるという考えです。
まぁ上がっても、
最終的にはゼンモするっていってるようなもんですけど。
上図からも分かるように、以下のような流れですね。
底→一段上げ→調整→二段上げ→調整→三段上げ→天井
天井→一段下げ→調整→二段下げ→調整→三段下げ→底
一般的に有名なのは、
アメリカで考え出されたエリオット波動じゃないかと思います。
分かりやすくいってしまえば、
それの日本版です。
三段高下の考えが生まれた背景
三段高下の考えが生まれた背景として、
日本の米相場事情によるところが大きいです。
米というのは天候で左右されます。
特に豊作・凶作などによってすごい影響を与えます。
ただその影響が大きいのは、その1年間です。
ですので長い目を見た流れではなく、
比較的短い相場事情で考え出されたものになります。
チャートを見てると、
ゼンモする事を目にする事がよくあると思いますが、
そんな感じですね。
後は三段高下の流れの場合、
必ずとはいいませんが、戻しやすい価格値というのがあるので、
それも参考までに合わせて図として記載しておきます。
三段高下を応用した形
三段高下も必ずその順番を踏むのではなく、
以下のようなケースもあります。
「四段高下」「二段高下」「一段高下」などですね。
はい、同じくゼンモ型です(笑)
こういうふうに形がだいぶ変わるのは、
相場とはその形が出たから確実にこうなるというものではなく、
その時の相場の流れから、
色々なパターンが生まれてしまうという背景があるからですね。
実際チャートを見ててもよく目にする形だと思います。
同じような形を描くエリオット波動も
基本形として「上げ五波、下げ三波」を描きますが、
その中は、複雑な構造になってます。
それからも分かるように、
相場と向き合う際には、その時々の状況に合わせて、
基本形を頭にいれつつ、臨機応変に対応していく事が大事なのです。
ましてや日本で生まれた考え方だからこそ、
難しいものでもないので知っておきたい考えですね。