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Byteball(バイトボール) とは
Byteball(バイトボール)は、2016年9月5日に公開された仮想通貨です。
単位は基本的に「GBYTE(ギガバイト)」が使われますが、
「MBYTE(メガバイト)」「KBYTE(キロバイト)」「BYTE(バイト)」で表現される時もあります。
Byteball(バイトボール)は、
「スマートコントラクト」を利用した「条件付きの支払い」を行うことが可能です。
「スマートコントラクト」とは、
契約の自動化であり、契約の条件確認や履行までを自動的に実行させることができます。
Byteball(バイトボール)は、
ブロックチェーンを基礎としていない「DAG(Directed Acyclic Graph)」という技術が使われています。
これを日本語に直すと、「有向非循環グラフ」という意味になります。
このDAGは、IOTAやNanoやADKにも使われており、セキュリティが高い技術です。
そのセキュリティの高さを活かしてByteball(バイトボール)では、
仮想通貨の送金以外にも、財産権・債務・株式などのやりとりも可能になっています。
〈IOTAについての記事〉
〈Nanoについての記事〉
〈ADKについての記事〉
他にも「予測市場」と呼ばれる将来の起こりうる事を予測する機能もあります。
予測市場といえば、「Augur」や「FunFair」や「ADA」が思い浮かぶ人も多いかと思います。
また、P2P(ピアツーピア)を利用することで、
公式サイトやアプリ上で、チャット機能を使って送金することもできます。
そして、Byteballを所有している人やByteballに結びつけられたビットコイン(BTC)所持者に、
定期的にAirdrop(エアドロップ)として配布を行っています。
Byteball(バイトボール) の基本情報
通貨名 | Byteball(バイトボール) |
通貨単位 | GBYTE(※GBYTE(ギガバイト)は、メガバイト、キロバイト、バイトでも表示可能。) |
上限発行枚数 | 1,000,000 GBYTE(100万GBYTE) |
公開日 | 2016年9月5日 |
アルゴリズム(暗号化方式) | DAG(Directed Acyclic Graph) |
公式ホームページ | https://nano.org/en |
ホワイトペーパー | https://byteball.org/Byteball.pdf |
ByteballのJPY価格・ランキング・時価総額
GBYTE/BTCリアルチャート(バイナンス)
Byteball(バイトボール)の特徴
- ブロックチェーンを基礎としないDAGを採用している
- スマートコントラクトを利用する事で、条件付き支払いが可能である
- 予測市場が利用可能である
- Airdrop(エアドロップ)を定期的に行っている
- witnessノード
- Blackbytes(ブラックバイト)によるセキュリティ強化
- textcoin(テキストコイン)
ブロックチェーンを基礎としないDAGを採用している
DAG(Directed Acrylic Graph)という、
ブロックチェーンを基礎としない技術が使われています。
この技術はIOTAやNanoやADKにも使われている技術です。
ブロックチェーンの構造は、一方向のみの直線的なものであるであるのに対して、
それに対し、DAGでは1つ1つが綺麗に繋がっているのではなく、
複雑に分散しながら1方向に向かって伸びていき、糸のように絡み合った構造になっているのが特徴です。
ブロックチェーンを基礎としないがゆえに
ビットコインなどが抱えている問題から解放されています。
その点から、DAGの大きなメリットとして、以下の2点があげられます。
- スケーラビリティー問題がない
- トランザクション展性からの解放(処理速度が早い)
※「スケーラビリティ問題」・・・取引量の増加に伴い、現行のブロックチェーンでは対応できないという問題。
ビットコインでは、ブロックのデータ容量に余裕がなくなり、送金遅延等の問題が起きてしまっています。
※「トランザクション展性」・・・トランザクションとは、誰から誰にいくら送金されたかが分かる取引履歴の事です。
この取引履歴には、一つ一つIDが設定されています。
このトランザクションID(取引履歴ID)のデータが、外部から不正・改ざんできる脆弱性がある問題。
また、DAGを採用する事で、
一つ一つの取引の認証を同時に処理する事が可能になります。
同時に処理する事が可能なのは、それぞれの取引が非同期だからです。
これにより非常に速い取引速度が実現しています。
ブロックチェーンは、一つ一つの取引の認証が同期されており、同時に行うことができません。
順番に一つ一つずつ認証処理をしていくので、送金遅延などがどうしても起こってしまいます。
注意点としては、ByteballにはDAGが採用されておりますが、
送料が非常に安くはありますが、IOTAやNanoやADKみたいに送金無料ではありません。
スマートコントラクトを利用する事で、条件付き支払いが可能である
スマートコントラクトで有名なのはイーサリアムだと思いますが、
Byteballにスマートコントラクトの技術を利用する事で、
例えば支払先を間違えて送った場合でも、送金した金額が戻ってくるような条件を設定することが可能になります。
〈イーサリアムに関する記事はこちら〉
条件付き決済をするためには、
Byteballの公式ウォレット同士である事が条件になりますが、
決済をする相手を間違えた場合は、
間違えた金額がきちんと戻ってくるのは非常に有難い仕様だと思います。
またこの条件付き決済は、受取側が認証できなければ返金されるようになっていますが、
受取側が認証する時間も設定する事ができるようになっています。
予測市場が利用可能である
予測市場とは、
将来起こりうることを予測する為の市場で、
その将来の出来事に対してどうなるか賭ける事が可能です。
一言で言ってしまえば、
ギャンブル(賭博)のような事が可能なシステムになります。
これらと似たような仮想通貨として、「Augur」「FunFair」「ADA」があります。
Airdrop(エアドロップ)を定期的に行っている
エアドロップは、その通貨を広く浸透させる広報的な役割があり、
Byteballのロゴが満月のように見えるからなのかどうかは分かりませんが、
満月の日に合わせてエアドロップされる事が多いみたいです。
Byteballがエアドロップでもらえる条件として以下の2つがあります。
- Byteball(BYTE)を所持している(1GBYTEごとに0.1GBYTE)
- Byteballに紐づけられたビットコイン(BTC)を所持している(16BTCごとに0.1GBYTE)
witnessノード
Byteball(バイトボール)は、
取引認証が行える「ノード(コンピュータ)」があり、
そのノードを利用できる12人の「witness(証人)」と呼ばれる人たちが存在します。
この「witness(証人)」には運営陣が管理しています。
ただ勘違いしてはいけないのは、
取引認証を操作する人が運営陣12人によって行われているということではありません。
少し難しいですが、取引認証を行う際は、
ユーザー毎に違う人間が担当するようになっています。
Byteballは、上記のことから中央集権的な要素が含まれている事になりますが、
このByteballの仕組みのお陰で、セキュリティの高さが維持できているのが実情です。
ちなみに、12人の「witness(証人)」には、きちんと報酬が支払われます。
Blackbytes(ブラックバイト)によるセキュリティ強化
「Blackbytes(ブラックバイト)」とは、
プライバシーを守るために提供されている機能で、匿名で取引することができます。
その為、取引内容は暗号化されて一切見る事ができなくなります。
ただし、Byteballのウォレット同士で送金などをする場合は、暗号化されないので注意です。
Byteballのウォレットには、
「Tor(トーア)スイッチ」という匿名通信システムのスイッチが内蔵されており、
これを利用するとBlackbytes(ブラックバイト)のセキュリティをさらに高めて送金することも可能になります。
textcoin(テキストコイン)
「textcoin(テキストコイン)」は、
Byteballのアップデートで後から追加された機能です。
これまではウォレットを開設している同士でしか受け渡しができませんでしたが、
この「textcoin(テキストコイン)」の機能が追加されたことで、
ウォレットをもっていなくても、GmailやLineのメッセージ機能を使って誰にでも送金が可能となりました。
ツイッターなどでも送る事は可能です。
ウォレット
Byteballには、きちんと公式ウォレットがあります。
ウォレットは、公式サイトからダウンロードが可能です。
またエアドロップを受け取る為には、
取引所ではなく、ウォレットにByteballを保管しておく必要がありますので、
エアドロップをきちんと受け取りたい人は、ウォレットを開いて、そちらの方で保管しておきましょう。
ウォレットの種類には、
「フルウォレット」と「ライトウォレット(簡易ウォレット)」があり、
ウォレットは、後で変更ができないようなので、どちらにするかは考えてからダウンロードしてください。
大きな違いはありません。
ただ「フルウォレット」は、ダウンロードにかなりの時間がかかります。
ダウンロード時間をあまりかけたくない人は、「ライトウォレット(簡易ウォレット)」の方が良いかもしれません。
取扱取引所
取引高の9割程度がBittrexとUpbitで取引されていますので、
購入を検討されている方は、どちらかで購入されるとよいかと思います。
やはりメジャーなところでいえば、Bittrexで取引されるのが一番かもしれません。
ちなみにUpbit(アップビット)は、
韓国の仮想通貨取引所で、海外の大手取引所であるBittrexと提携しています。
上記取引所以外だと、Cryptopiaで取引がされています。