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仮想通貨 Nano(ナノ/旧RaiBlocks)とは?
Nano(ナノ)は、2018年1月31日にRaiBlocks(ライブロックス)という仮想通貨から
リブランディングにより通貨名が変更された仮想通貨です。
Nanoのイメージ戦略として「シンプル感・スピード感」を新しい名前で表現しています。
※リプランディング・・・「ブランド開発」「ブランド再生」
ちなみに旧RaiBlocks(ライブロックス)の名前の由来は、
ヤップ島の昔の石貨「Rai Stones」が元になって名前がつけられていました。
リブライディングした通貨は色々とありますが、
Blox(ブロックス)やEthos(イーソス)などもリブライディングした通貨です。
Nanoの最大の特徴の一つが、
ブロックチェーンのかわりに「DAG」と呼ばれる技術を採用していることです。
DAGを採用している事で、送金手数料が無料かつ高速であることを実現しています。
またNanoは、スケーラビリティ問題がない仮想通貨でもあり、
送金速度は、リップルなどよりも高速で送れるのも特徴の一つになります。
Nanoの基本情報
通貨名 | Nano(旧RaiBlocks) |
通貨単位 | NANO(旧RaiBlocksの時はXRB) |
上限発行枚数 | 133,248,290NANO(約1億3325万NANO) |
公開日 | 2016年2月29日 |
アルゴリズム(暗号化方式) | DPoS( delegated Proof of Stake) |
公式ホームページ | https://nano.org/en |
ホワイトペーパー | https://nano.org/en/whitepaper |
NanoのJPY価格・ランキング・時価総額
NANO/BTCリアルチャート(バイナンス)
Nano(旧RaiBlocks )の大きな3つの特徴
Nanoの特徴は次の3つです。
- DAGの技術を採用 (IOTAでも採用されています)
- 送金速度が非常に速い
- 送金手数料が無料
DAG の技術を採用
Nanoは、DAG(Directed Acrylic Graph)という、
ブロックチェーンを基礎としない技術が使われています。
この技術はIOTAやByteBallやADKにも使われている技術です。
ブロックチェーンの構造は、一方向のみの直線的なものであるであるのに対して、
DAGは糸のように絡み合った構造になっているのが特徴です。
ブロックチェーンを基礎としないがゆえに
ビットコインなどが抱えている問題から解放されています。
その点から、DAGの大きなメリットとして、以下の2点があげられます。
- スケーラビリティー問題がない
- トランザクション展性からの解放(処理速度が早い)
※「スケーラビリティ問題」・・・取引量の増加に伴い、現行のブロックチェーンでは対応できないという問題。
ビットコインでは、ブロックのデータ容量に余裕がなくなり、送金遅延等の問題が起きてしまっています。
※「トランザクション展性」・・・トランザクションとは、誰から誰にいくら送金されたかが分かる取引履歴の事です。
この取引履歴には、一つ一つIDが設定されています。
このトランザクションID(取引履歴ID)のデータが、外部から不正・改ざんできる脆弱性がある問題。
ブロックチェーンについては、以下の記事で説明しています。
送金速度が非常に速い
DAGを採用する事で、
一つ一つの取引の認証を同時に処理する事が可能になります。
同時に処理する事が可能なのは、それぞれの取引が非同期だからです。
これにより非常に速い取引速度が実現しています。
非常に速いと言われているリップル(XRP)と比べても、比較にならない程の速度です。
以下の動画を見てもらえれば、分かりやすいかと思います。
Needless to say, $XRB RaiBlocks has extremely fast transactions and can handle high volumes. $BTC $ETH $LTC and $XRP have some competition. pic.twitter.com/r2MfzOFf0w
— RAIBLOX.com – RaiBlocks (@RAIBLOX) 2017年12月24日
これがブロックチェーンと大きく違う点です。
ブロックチェーンは、一つ一つの取引の認証が同期されており、同時に行うことができません。
順番に一つ一つずつ認証処理をしていくので、送金遅延などがどうしても起こってしまいます。
この点からもDAGは、
ブロックチェーンでは難しい事を実現可能にしており、非常に期待が持たれている技術になります。
送金手数料が無料
既に上限発行枚である133,248,290NANOが既に発行済みな為、
マイニングの必要がありません。
マイニングがないという事は、
マイナー(マイニングする人達)が必要なく、
マイナーに支払う報酬もないため、送金手数料無料が実現しています。
NANOのハッキング流出事件について
2018年2月10日06:30頃(日本時間)に、
イタリアの取引所BitGrail(ビットグレイル)で、約1700万NANO(発行枚数の約8%)がハッキングにより流出する事件が起こっています。
当時の1枚のNANO価格が、約1250円程度であり、
それで換算した当時の被害額は約210億円になりますので、
非常に大きな金額が流出したという事になります。
このNANO流出事件がきっかけで、
イタリアの仮想通貨取引所BitGrail(ビットグレイル)が破産申請を行ないました。
ちなみにこのNANO流出事件は、
日本の取引所であるcoincheck(コインチェック)のネム流出事件のわずか2週間後の出来事でした。
取扱取引所
Nano(ナノ)は、既に様々な取引所で取り扱われています。
その中でも以下の3つは、おすすめできる取引所になります。
上の3つならばどこで取引されてもよいと個人的には思っていますが、
87%程度の取引高がBinance(バイナンス)にありますので、
どこで取引しようか迷っている方は、Binance(バイナンス)で取引されれば間違いはありません。