ASIC
ASICは、
「Application Specific Integrated Circuit」の略語になります。
日本語では「特定用途に使用する集積回路」といったような意味ですね。
このASICとは、
マイニングと切り離そうとしても切り離せない関係があります。
マイニングを行う際、報酬を貰う為に行うものですが、
報酬を貰う為には、計算をする必要があります。
ビットコインで考えると、報酬を貰う為には、
非常に計算処理が早いコンピュータを使って、
誰よりも早く計算処理を終えなければいけません。
私たちの多くが使っている一般的なパソコン(コンピュータ)は、
計算処理以外にも様々な機能がついているため、無駄が非常に多いパソコンになっています。
その為、マイニングに特化しているコンピュータが必要になるわけで、
それで必要になるのが、
今回説明している「ASIC」になります。
ASIC耐性
ASIC耐性も仮想通貨に興味を持っていれば、
「ASIC耐性がある通貨、ない通貨」など良く聞く言葉の一つだと思います。
これは何かというと、
ASICに耐性があるわけなので、
ASICを作成しても意味が無いといったような意味になります。
ASICは、「特定用途に使用する集積回路」という意味なので、
ASIC耐性は、「特定用途に使用する集積回路」を使っても意味がないといったような解釈になります。
つまり、ASIC耐性がないものは、
マイニングに必要な特別なコンピュータは必要で、
ASIC耐性があるものは、
一般的なパソコンでもマイニングができるということです。
ASIC耐性がないマイニング
マイニングで一番有名なのが、
ビットコインだと思います。
ちなみに一番知名度が高いビットコインのマイニングには、
ASIC耐性があるのかないのかをいえば、ASIC耐性がありません。
ASIC耐性がない場合は、
私達が一般的に使っているパソコン(コンピュータ)では、マイニングができず、
マイニングに特化したコンピュータが必要になってきます。
そしてそれを揃えるのに、
初期費用が大きくかかってしまいます。
また電気代も多くかかってしまうので、
電気代が安い国でのマイニング競争が盛んに行われているのが現状です。
それにより一部のマイナー達によるマイニングの独占によって、
51%攻撃などの問題が生まれています。
ASIC耐性があるマイニング
ASIC耐性が高いものとして、
ネム(XEM)やレイヴンコイン(Ravencoin)などが挙げられます。
ASIC耐性があるということは、
私達が一般的に使っているパソコンで、マイニングすることが可能になります。
ビットコインのように、
特定のコンピュータを使ってマイニングする必要がない為、
誰でも簡単にマイニングに参加できるということです。
ASIC耐性があるため、
一部のマイナー達による独占ができにくくし、
51%攻撃などの問題が起こりにくくなっています。
ASIC耐性がある方がよいorない方がよい?
この点は、考え方次第になります。
というのも、
ASIC耐性があるからといって、全てが良いのかというとそうでもないんです。
きちんと長所があれば、短所もあります。
誰でも一般的なパソコンを使ってマイニングができるという事は、
悪意ある目的の人でも、気軽にマイニングができるということにもなるのです。
ビットコインのようにASIC耐性がない通貨は、
全く逆の事がいえます。
マイニングに特化したコンピュータが必要になる為、
参加している人が限られており、悪意ある目的の人が参加しにくくなるということです。
個人的にいうと、やはり51%攻撃は、
非常に大きな問題があると思っているため、
それぞれの長所と短所から考えても、
ASIC耐性が高い方が個人的には良いという考えでいます。
ですので、
そのあたりをどう考えるかは人それぞれだと思います。