「保ち合い放れにはつけ」とは、
ある一定の上値と下値を行き来する、いわゆるレンジ相場のことで
上値か下値を突破した方についていけというのがこの格言の意味になります。
この一定の価格内を横ばいに行き来する動きのことを「保ち合い」といい、
そしてこの価格内の動きが壊れて、どちらかに相場が動き出すことを「放たれる」といいます。
レンジ相場が壊れた時は、壊れた方向に一気に力が働くので、
「レンジ相場というた持ち合い相場が壊れた時は迷わず、その方向についていけ」と、
この格言は言っているんですよね。
保ち合いレンジの一般的な感じは以下になりますが、
保ち合いには様々なバリエーションがありますので、それらも頭の片隅においておくことで、
相場で臨機応変にチャートを見ていく事ができると思います。
相場の仕組みとして8割以上がレンジ相場です。
「レンジ相場を制する者は、チャートを制す」と言っても過言ではない程、本当に大事です。
レンジ相場が続けば続くほど、エネルギーが蓄えられ、大きな動きにつながります。
その為、大きな利益を取れる可能性が高いのです。
この考えは、今でもブレイク手法として、
多くの投資家が意識しているテクニカル手法で、有効な手段の一つです。
ただ相場の中には、「ダマシ」というものがあります。
これは、レンジ相場の上値・下値を突破したと見せかけて、逆の方向に一気に流れを持っていくというものです。
相場の世界は、嘘で塗り固められた世界なので、こういう「ダマシ」が日常茶飯事に発生します。
ですので、そのあたりをきちんと用心しておくことが大事です。
ただ、この「ダマシ」もレンジ相場の保ち合いを逆手に取った手法にすぎません。
多くの人が意識するところだからこそ、それを利用してる人たちがいるというだけの話です。
注意点も記載しましたが、
保ち合いのレンジ相場があってこそ、上昇トレンド・下降トレンドが生まれます。
そのきっかけを作るのが「保ち合い放れ」なので、
きちんと頭で意識しながら、相場に向き合っていきましょう。