目次
IOTA(アイオタ/アイオータ)とは
IOTA(アイオタ)は、IoTのために開発された仮想通貨です。
IOTAの名前もIoTの文字を使って付けられています。
※IoT:Internet of Thingsの略で、パソコンだけでなく、
家電製品や車など身近なものまでインターネットに繋げて管理出来るようにする仕組みのことです。
IOTAは、DAGをベースにした「Tangle」という技術が使われています。
この技術により、ブロックチェーンを使ったコインに見られるスケーラビリティの問題・トランザクション問題の解決ができます。
※「スケーラビリティ問題」・・・取引量の増加に伴い、現行のブロックチェーンでは対応できないという問題。
ビットコインでは、ブロックのデータ容量に余裕がなくなり、送金遅延等の問題が起きてしまっています。
※「トランザクション展性」・・・トランザクションとは、誰から誰にいくら送金されたかが分かる取引履歴の事です。
この取引履歴には、一つ一つIDが設定されています。
このトランザクションID(取引履歴ID)のデータが、外部から不正・改ざんできる脆弱性がある問題。
またIOTAは「Tangle」という技術が使われているため、
送金手数料も全くかかりません。
後はIOTAで注目すべき点は、
なんといっても約2780兆枚という発行枚数の多さです。
なぜここまで発行枚数が多いのかというと、
その理由は、IoTで利用することが前提とされているからです。
大量のトランザクションを迅速に処理しなければならないため、
他の通貨に比べても比較にならないほどの枚数が発行されています。
またIoTデバイスで取得したデータを安全に送信することができる点も
非常に評価されています。
ただ、取引容量が10KB(1KB=1024Bなので、10KB=10240Bになります。)と大きい点は、
非効率であると言われています。
※ちなみにもっともポピュラーなビットコインの取引容量は600Bですので、
約17倍の容量になりますね。
またIOTAの複雑すぎるシステムにより、今後問題点が起きる可能性がある点の懸念もされています。
問題が起こった際は、それを解決していけるかどうかも今後の課題になりそうです。
IOTAの基本情報
通貨名 | IOTA(アイオタ) |
通貨単位 | IOTA |
上限発行枚数 | 2,779,530,283,277,761 IOTA(約2780兆IOTA) |
公開日 | 2016年7月11日 |
アルゴリズム(暗号化方式) | Tangle |
公式ホームページ | https://nano.org/en |
ホワイトペーパー | https://iotafan.jp/wp/iota-wp-jp/ |
IOTAのJPY価格・ランキング・時価総額
IOTA/BTCリアルチャート(バイナンス)
IOTAの特徴
- IoTに特化した仮想通貨である
- ブロックチェーンを基礎としない「DAG」をベースにしている
- 「DAG」をベースに開発された独自技術「Tangle」を採用
- 発行枚数が莫大
- セキュリティが強固
- 量子コンピュータ耐性を持ち合わせている
- 様々な大手企業との提携
- IoT市場の大幅成長が予想されている
IoTに特化した仮想通貨である
IOTA(アイオタ/アイオータ)は、IoTのために開発された通貨です。
IoTとはInternet Of Thingsの略で、
IOTAの名前にもそれが取り入れられて使われています。
IoTを簡単に言ってしまえば、
あらゆるモノをインターネットに繋ぐことを総称していいます。
現在で既にIoTが使用されている例として、次のようなものがあげられます。
あくまで誰でも知ってるようなものを例に挙げていますが、
他にもかなり様々な事にIoTは使われています。
これらに利用する為に開発されたのがIOTA(アイオタ)になり、
IOTAを利用する事で、IoT機器同士のデータのやり取りを記録することが可能になります。
- スマートフォン(iPhone)
- 自動運転車
- ビルの管理システム
- 携帯電話やSuicaを使った自動販売機
- 遠隔操作ができる家電製品(パナソニックが開発済み)
- インターネットを使った飛行機・電車・バスの予約
- Apple社が開発した「AppleWatch」
- 海外ディズニーランドで採用されているマジックバンドサービス
ブロックチェーンを基礎としない「DAG」をベースにしている
IOYAは、DAG(Directed Acrylic Graph)という、
ブロックチェーンを基礎としない技術が使われています。
この技術はByteBallやNanoやADKにも使われている技術です。
ブロックチェーンの構造は、一方向のみの直線的なものであるであるのに対して、
DAGは糸のように絡み合った構造になっているのが特徴です。
ブロックチェーンを基礎としないがゆえに
ビットコインなどが抱えている問題から解放されています。
その点から、DAGの大きなメリットとして、以下の2点があげられます。
- スケーラビリティー問題がない
- トランザクション展性からの解放(処理速度が早い)
※「スケーラビリティ問題」・・・取引量の増加に伴い、現行のブロックチェーンでは対応できないという問題。
ビットコインでは、ブロックのデータ容量に余裕がなくなり、送金遅延等の問題が起きてしまっています。
※「トランザクション展性」・・・トランザクションとは、誰から誰にいくら送金されたかが分かる取引履歴の事です。
この取引履歴には、一つ一つIDが設定されています。
このトランザクションID(取引履歴ID)のデータが、外部から不正・改ざんできる脆弱性がある問題。
また、DAGを採用する事で、
一つ一つの取引の認証を同時に処理する事が可能になります。
同時に処理する事が可能なのは、それぞれの取引が非同期だからです。
これにより非常に速い取引速度が実現しています。
ブロックチェーンは、一つ一つの取引の認証が同期されており、同時に行うことができません。
順番に一つ一つずつ認証処理をしていくので、送金遅延などがどうしても起こってしまいます。
IoTのために開発されたIOTAにとって、
このDAGという技術は必要不可欠なものであるといえます。
ブロックチェーンについては、以下の記事で説明しています。
「DAG」をベースに開発された独自技術「Tangle」を採用
IOTAでは、DAGをベースにした「Tangle」という独自のシステムを採用しています。
DAGとTangleを分けて説明していますが、
実際はDAG=Tangleと思ってもらっても問題ありません。
DAGは、ByteBallやNanoやADKにも使われていますが、
TangleはあくまでIOTA独自の技術という点を理解しておけば問題ありません。
なぜDAGをベースにしているのかというと、
それは単純にIOTAがIoTに特化した仮想通貨であるからです。
IoTに特化するという事は、すなわち世界中の電化製品や車などが対象となり、
小さな取引(マイクロトランザクション)が大量に発生していしまいます。
その際に、送金詰まりが起こりにくいシステムになっているということです。
また、手数料無料というのもIOTAにとって非常に魅力的な点になります。
手数料が非常に安いと言われているリップル(XRP)でさえ、0.1円~1円程度かかってしまいます。
それらを全て実現可能にするために、DAGの技術がベースに使われており、
IOTAはそれをもとに開発された独自技術「Tangle」が使われています。
「Tangle」という技術を使う事で、
マイナーではなく取引を行う人すべてが承認作業を行うことが出来るようになり、
取引数が増えても、送金詰まりなどは起こらず、なおかつ早い送金速度が維持できます。
発行枚数が莫大
IOTAの発行枚数は、他コインと比べても比較にならないぐらいに多く発行されています。
枚数でいうと、約2780兆枚です。
ビットコインは2100万枚、ライトコインは8400万枚、
他にも発行枚数が多いと言われているネムでさえ約90億枚です。
それらの時価総額が高いコインと比べてみても、明らかに桁が違います(笑)
IOTAがこれだけ発行しているにはきちんと理由があり、
家電製品や車などをインターネット繋げて管理した場合、
1秒単位でものすごい数の(マイクロトランザクション)(小額の取引・小額の取引履歴)が発生してしまいます。
発行枚数が少なければ、1取引あたりの価格も高くなってしまいます。
その為、約2780兆枚というIOTAが発行されているということです。
IOTAはそれを想定し、利便性をあげる意味でも、これだけ莫大な量を発行しています。
ですのでBinanceなどの取引所で、IOTAを1枚を購入した場合、
実際は、1枚ではなく100万枚セットで購入してるということなんです。
ですので10枚もし買ったとしたら、実際は1000万枚購入してるという事になりますね。
セキュリティが強固
IOTAでは、IoTデバイス間でデータのやり取りをする際に、
アドレスや秘密鍵は一回ずつ異なるものに変更されます。
一回ずつという徹底ぶりで、
セキュリティは非常に強固なものになっています。
量子コンピュータ耐性を持ち合わせている
「量子コンピュータとはなんぞや」という人の為に簡単に説明すると、
これまでコンピュータと比較にならないほどに計算速度が速いコンピュータのことをいいます。
今現在、仮想通貨界隈で問題視されているのは、
量子コンピュータを悪用して、秘密鍵が解読し、仮装通貨の盗難が起こったりしていることです。
IOTA(アイオータ)では、
汎用化タイプ「量子ゲート方式」が用いられており、
量子コンピュータの悪用に対して防御特性を持っている仮想通貨になります。
これによりIOTAは、量子コンピュータを使った悪質な攻撃を100万回減少させることが可能な通貨だと言われています。
IOTAが、非常に高い安全性があると言われている一番の理由はこれになります。
様々な大手企業・地域との提携
様々な大手企業と既に提携済み
IOTA(アイオータ)は、
既に様々な大手企業と提携しています。
- 国際輸送イノベーションセンター(ITIC)。
- Microsoft
- 富士通
- SAMSUNG
- アクセンチュア
- ドイツテレコム
- ボッシュ
フォルクスワーゲンの自動運転車と提携
2018年6月13日、IOTAがフォルクスワーゲンの自動運転車と提携をすると発表しています。
これをきっかけに、様々なサービスが今後提供されていく可能性が高いです。
フォルクスワーゲンが、IOTAをコネクテッドカーのセキュアなデータ配信に本気で使おうとしている。自動車業界で、ソフトェア更新や様々なサービスにIOTAが使われる未来はそれ程遠くないかも。https://t.co/CXWr6m0G2t pic.twitter.com/wZ8RQY6Pox
— Naop (@Naop_cc) 2018年6月13日
台北市と提携して市民サービスの提供
IOTA(アイオタ)は、2018年2月に台湾の台北市と提携し、
市民サービスの提供を開始すると発表しています。
台北市で、「Tangle」の技術の技術を使って「TangleID」を発行し、
なりすましや不正投票の排除行えるようにしていくらしいです。
日本のマイナンバー制度の台北版だといえば、少しは分かりやすいかと思います。
このように既にIOTAをは既に受け入れられてきているという事ができます。
他にも、温度や湿度等を参考にし、
大気汚染に関する情報の提供サービスが現在検討されています。
ノルウェーの最大手銀行DNB ASAと提携
2018年6月に、ノルウェーの最大手銀行「DNB ASA」が、
IOTAと業務提携した事が発表されました。
提携内容としては、
IOTAの独自技術「Tangle」の応用システムを共同して模索していくようです。
IoT市場の大幅成長が予想されている
Iotの市場規模は、2018年現在で、6000億円規模だと言われています。
それが2020年には、約1兆4000億円規模まで大きくなると言われています。
市場の成長に伴い、IOTAの需要も大きく拡大していく事が期待されています。
取扱取引所
OKEXで34%程度、Bitfinexで32%程度、Binanceで25%程度の取引高があります。
購入を検討されている方は、この3つのどれかから購入される事をお勧めします。
〈DAGが採用されているByteballについての記事〉
〈DAGが採用されているNanoについての記事〉
〈DAGが採用されているADKについての記事〉