「高値おぼえ、安値おぼえは損のもと」とは、

現在の相場の状況に目を向けず、過去の高値・安値ばかりに意識が捉われ、

そのことが原因で、損失を膨らませてしまったり、チャンスを見逃してしまうことをいいます。

 

では「高値おぼえ」「安値おぼえ」をそれぞれ見ていきましょう。

 

「高値おぼえ」とは、過去の高値が頭の中で邪魔をし、

過去の高値まで価格が伸びず、それによって売るタイミングを逃し、

その結果、損をしてしまうことをいいます。

 

逆に「安値おぼえ」とは、過去の安値が頭の中で邪魔をし、

その安値まで価格は下がらず、そのまま上昇を開始し、結果として買い時を失ってしまうことをいいます。

 

ようするにこの格言が言いたいことは、

「過去の高値・安値の価格は参考にならない」という意味になります。

 

 

ただ私の見解を言わせて頂くと、過去の高値・安値は参考になります。

むしろテクニカル重視の際に、過去の価格というのは非常に大事な材料だからです。

過去の価格があってこそ、テクニカルによって未来の予測が可能になります。

 

またテクニカルをもとに取引している人達は、世界中に沢山います。

多くの人が意識しているからこそ、参考になるのです。

それをもとにサポートライン(支持線)・レジスタンスライン(抵抗線)として機能する事も多いです。

 

ではこの格言は間違っているのかというとそうではありません。

私が考えるに、相場というのは一人一人の人間の感情の渦巻くところであり、

様々な感情と思惑を持った人たちが混ざり合って、その時々の相場が作られていくので、

 

過去の高値・安値ばかりに気を捉われて、

一番大事な現在の状況を冷静に分析できないことがダメだと言っているのだと思います。

 

ですので、この格言は、

その時々の相場状況にあったトレードをする事が大事であり、

臨機応変に対応していかなければならないという事を伝えたかったのだと思います。

 

今回は「高値おぼえ、安値おぼえは損のもと」という格言を

私見も少し混じらせながら紹介させて頂きました。