目次
ADKとは
ADKは、Aidos Kuneenの略称です。
このADKは、DAGを元に開発された「i Mesh」を採用した仮想通貨です。
ADKはブロックチェーンとは異なるもので、ブロックチェーンを基礎としていません。
そのため、「ポストブロックチェーン」と呼ばれています。
ちなみにDAGを採用している通貨として、IOTA・NANO(旧RaiBlocks)・ByteBallなどがあります。
「i Mesh」は、ビットコインで問題になったスケーラビリティ問題も解決可能なもので、
取引手数料も無料で行うことができます。そして送金速度も速いです。
その為、日常の決済手段として非常にに使いやすいものであることがいえます。
またオフショア銀行との取引が予定されており、
匿名性が高く、税金のない国でお金を保管することが可能なため、富裕層から期待が持たれています。
※オフショア銀行( Offshore bank)は、
預金者の居住国外にあり、口座開設者のほとんどが裁判管轄上の非居住者である銀行のことです。
基本情報
通貨名 | Aidos Kuneen |
通貨単位 | ADK |
上限発行枚数 | 25,000,000ADK(2500万ADK) |
公開日 | 2017年6月6日 |
アルゴリズム(暗号化方式) | i Mesh |
公式ホームページ | http://aidoskuneen.com/ |
ホワイトペーパー | http://adk.works/jp/adk_whitepaper_tmp.pdf |
ADKのJPY価格・ランキング・時価総額
ロードマップ
2016年達成済み
- Aidos財団設立
- ネットワークβ版公開
- デスクトップウォレット1.0リリース
2017年達成済み
- MonsterBYTEとの提携
- ミスタータンゴとの提携
- ホワイトペーパーの公開
20q8年
- 独自銀行ネットワークの開始
- 独自銀行ネットワークの開始が目的であるが、小さな銀行を引き継ぎいで、オフショア・サービスを提供するインターナショナル・バンクが目標
- ADKと法定通貨の交換ができる中央銀行システムの開始
Aidos Wallet
デスクトップウォレットはこちらからダウンロードが可能です。
https://github.com/AidosKuneen/aidos-wallet
ADKの特徴
- DAGを元に開発された「i Mesh」を採用した仮想通貨
- 匿名性が高い
- 送金手数料が無料
DAGを元に開発された「i Mesh」を採用した仮想通貨
本来ブロックチェーンとは、以下のようなイメージです。
簡単に説明すると、一方方向のみに情報が鎖のようにつなぎあわされたもので、
その鎖が一番長いものが正しい情報として認識される仕組みになっています。
ADKは上記のようなブロックチェーンを基礎としておらず、
その代わりにDAGが採用されており、以下のようなイメージです。
DAGには上図のように大きく2つに分ける事ができますが、
ADKは、DAGを元に「i Mesh」という技術を使用していますので、イメージとしては右図の構図になります。
「i Mesh」は、図を見れば分かりますが、メッシュ(網目)状の構造になっているのが特徴です。
網の目状の構造により、情報を高速で伝えられるので、
結果として送金速度が非常に早くなります。
また送金速度が上がる事によって、取引数が増えても常に安定した送金が可能になる仕組みです。
そのためにADKは、
ビットコイン等で問題となったスケーラビリティ問題にも強い通貨といえます。
※「スケーラビリティ問題」・・・取引量の増加に伴い、現行のブロックチェーンでは対応できないという問題。
ブロックのデータ容量に余裕がなくなり、送金遅延等の問題が起きてしまいます。
匿名性が高い
ADKは、ゼロ知識証明「ZK-Boo(ZKB++)」を利用して、
匿名転送に優れている技術「AkShuffle」を採用しています。
「ゼロ知識証明」は、「Zk-Snark」と呼ばれたりもします。
「ゼロ知識証明」とは、ZCASH(ジーキャッシュ)などでも使われているので知ってる人も多いかと思いますが、
ある人(証明者)が別の人(承認者)に対して、与えられた情報が「真実である」ということ以外の情報を相手に全く与えずに、
その情報が実際に「真実」であることを証明するやり方のことをいいます。
ADKで利用しているZk-Boo(ZKB++)は、
SHA-1とSHA256に対応したゼロ知識証明の技術といったものになります。
そしてADKは、匿名性の送金を可能にするためにゼロ知識非対話型「ZKNI」を用いています。
そのZNKIを実現するために上で述べたZK-Boo(ZKB++)を用いています。
だいぶ難しくなってきたので、簡単にまとめてしまうと、
ADKの匿名性が高くするためにAKShuflleが採用されており、
そのAKShuflleは、ZNKIとZk-Boo(ZKB++)の二つの技術によって成り立っているということです。
取引内容が匿名化されると、送金元や送金先といった情報が第三者からは確認する事ができず、
プライバシー情報が非常に強い事は、取引している当事者からすると大きなメリットだと思います。
ビットコインなどのブロックチェーンを基礎としている通貨は、
匿名性の特徴と真逆で、全ての取引が公開されています。
これにより透明性は非常に高いと言えますが、プライバシーの面からすると大きなデメリットであります。
ADKは、富裕層が合法的に資金を避難ができるマネーロンダリングで使用される可能性が高く、
富裕層の人達にとっては、特に匿名性が高いという点は大きなメリットだと言えます。
送金手数料が無料
仮想通貨は、低い金額で送金を行うことは可能ですが、送料が有料なのがほとんどです。
ですが、ADKでは送金手数料無料を実現しています。
その理由は、すでに上限である2500万ADKを既に発行しているため、
マイナー(マイニングする人達)が不要だからです。
この送料手数料がかからないというのは、
送金作業が多い銀行や企業などにとって大きなメリットになるのが予想されます。
ADK開発陣
- Ricardo Badoer
- Norman Freiherr von Bush
- Ogami Ittō
ADKの生みの親でもあるリカルド・バドエル(Ricardo Badoer )氏
Ricardo Badoer (リカルド・バドエル)氏は、
ADKを開発しているメンバーの一人で、ADKの生みの親になります。
ADKホルダーからは、通称「ドン」と呼ばれており、ドンの人柄はADKホルダーにとても愛されています。
リカルド・バドエル氏は、16年以上オフショア銀行の職員として勤務しており、
その後5年間を仮想通貨に投資をしながら過ごしていた人物です。
その経歴を活かしながら、
現在はADKの計画進展の為に尽力されてます。
また2017年6月にCryptoDAO(クリプトダオ)という取引所にADKが上場した際に、
その後クリプトダオ取引所が、
急遽ADK上場を取りやめを決定し、ADKウォレットを削除してしまうという事件がありました。
それに伴い、ADKを引き出せなくなってしまったADK購入者の資金を
自分自身の資産で全て補填したそうです。
また取引ができない人達の為に作った取引所が、
ケニア中央銀行の公文書を公開
この公文書は、リカルド・バドエル氏が、
Sumacmicrofinance銀行の株式を15.7%保有することを証明するものですが、
ケニア中央銀行から公開されているものになります。
またリカルド・バドエル氏が、ケニア中央銀行の非常勤取締役に任命することも併せて表記されております。
具体的な銀行名が発表されたことは、ADKの今後の展望を見ていく上で、非常に大きな材料です。
提携先の企業
2018年7月6日現在、以下の企業と提携しています。
- タンザニア銀行と連携
- ミスタータンゴと提携
- 仮想通貨カジノと提携
オフショア市場をターゲット!
ADKの開発者が狙っている市場はタックスヘイブンのオフショア市場です。
タックスヘイブンとは、租税回避地のことで、税金が全くかからなかったり、
かかったとしても税金が非常に低い国のことです。
このオフショア市場には巨額の資金が眠っていると言われており、
3300兆円の市場だとも言われています。
2012年で2500兆円規模でしたので、どんどん資金が流れてきてるのが分かります。
この市場の1%でも獲得できれば、
ADKの価格の上昇は半端ないものになり、
リカルド・バドエル氏は、16年以上オフショア銀行の職員として勤務していたことからも、
この市場へ食い込んでいく可能性も十分にあります。
オフショア市場やタックスヘイブンについては、以下記事で説明しています。
取扱取引所
これまでは、Aidos Marketでのみしか取引できませんでしたが、
2018年7月1日にNessie取引所でもADKの取り扱いが開始しています。
〈参考:DAG通貨の比較(Nano/IOTA/Byteball/Aidos Kuneen)〉