取引する上で、売っても買っても絶好調で、連戦連勝という人がたまにいます。

 

 

そういう連戦連勝している人を相場の世界では、「当たり屋」といいます。

当たり屋は、おそらくその時々の相場の周期が、ピタリと一致している事が多いです。

 

この「当たり屋につけ」は、

「そういう絶好調の人の予想には逆らわず、真似して、

同じ売買をした方が良い結果で終われる事が多い」という意味です。

 

もちろん、単純に「マグレで調子が良い・運が良かっただけ」という場合もあると思いますけど、

相場と全く関係ない、日常生活のなかでも、何でもうまく回ってるという人というのは実際いるものです。

 

ただし、相場の神様はスパルタなので、その時々でどんな絶好調の当たり屋でも、

常に「当たり屋」が「曲がり屋」になる可能性があることも同時に覚えておかなければなりません。

 

「曲がり屋」とは当たり屋とは真逆で、

びっくりするぐらい自分の予想と逆に相場が動いてしまう人の事をいいます。

 

例えば、相場が逆にばかり動き、1000万を失ったという人がいたとします。

そういう人は、もし全く逆の取引をしていれば1000万獲得できたということになります。

典型的な曲がり屋の例ですね。

 

 

結局は、「当たり屋にの予想に便乗し、

同時に当たり屋が常に曲がり屋になる可能性を覚えておく事が大事だ」ということです。

 

ただ、この格言の真意はそこではない気がします。

この先人達の格言の紹介時には、世間一般の意味を記載した上で、

私なりの解釈も組み込んで解釈したいと思っています。

 

とりあえず人の予想に頼ってばかりでは、

自分自身の力は身につきません。

 

相場がその当たり屋の予想が目先として逆に動いた時に、

自分自身の中で「この後予想の方に反転し、的中するだろう」と思えるような根拠があるはずもなく、

祈るだけになってしまうと思います。

 

普段神様を信じない人でも、

自分自身が困った時は神様に祈ってしまうという矛盾の代表例です(笑)

 

また根拠がないからこそ、どこで利益を確定させればよいのか、

どこで損切をしないといけないのかも全く分かりません。

それでなんとか利益で負われればいいんですが、損したら身も蓋もありません。

 

 

だから、「自分自身の大事なお金を人の予想に託すぐらいなら

自分自身でどんな根拠でもいい、自分を信じて予想しろ!」ということです。

 

人の予想で当たったとしても、次も当たるかは分わかりません。

 

ましてや外れたとしたら、

その予想を信じてしまった自分の責任なのに、人のせいにしてしまう人もいると思います。

人のせいにしないにしても、自分自身で予想して外すよりも、かなり後味が悪いものです。

 

ですので、相場で予想をする場合は、

自分の考え・根拠を大事に取引をする事が大事なことであり、

 

例えそれで自分自身の予想が何度も外れても、「何故外れたのか」をそのたびに考え、

常々相場の勉強をし、自分自身を成長させていくことに力を注ぐべきです。

相場の世界は、生涯現役です。ここまで勉強したら終わりなんて事はありません。

 

ですので、

「人の予想に頼らず(参考にするのは良いと思います。)、

勉強を怠らず、自分の考えで取引をし、どのような相場がきたとしても、

対応していける力を身につける事が一番大事であり、それが相場の世界で生き残る方法である。」と、この格言は言いたいのだと思います。

 

今回は「当たり屋につけ」の先人の格言を紹介させて頂きました。