オーガ(Augur)とは

イーサリアムのスマートコントラクトを利用したプロジェクトの一つです。

 

オーガ(Augur)の通貨単位は、「REP」になります。

※リップル(Ripple)と勘違いされる方もいるので注意しましょう。

リップル(Ripple)の通貨単位は「XRP」です。

 

「Augur」には、「占い師」という意味があり、
通貨単位「REP」には、「評判」という意味があります。

 

オーガ(Augur)は、「分散型未来予想」を目的としている仮想通貨であり、

胴元(仲介者)のいない公平な予想市場を作ろうとしています。

 

これは未来予測市場にユーザーが参加し、未来を予測して、

その予測が正しければオーガの通貨「REP」が貰え、

逆に予測が外れれば、オーガの通貨「REP」が没収される仕組みです。

 

一言で分かりやすくいうと、「ギャンブル(賭け事)」ですね(笑)

 

現在「ギャンブル」をする際、胴元が必ずいます。

そして胴元が儲ける仕組みになっています。

参加者は最初から平等でない状態からスタートしないといけないのが今の状態です。

 

オーガは胴元が儲ける不平等な仕組みではなく、

胴元がいない参加者が平等に賭け事をできる仕組みを作り上げようとしています。

REPのJPY価格・ランキング・時価総額

 

REP/BTCリアルチャート(バイナンス)


オーガ(Augur)の特徴

オーガの大きな特徴として、以下の4つがあげられます。

  • 胴元(仲介者)が存在しない
  • 誰でも自由に予測対象となる「予測ギャンブル」を提案・作成できる
  • 誰でも「予測ギャンブル」に参加ができる
  • 多数決によって、結果がきまるシンプルな設定

 

①胴元(仲介者)が存在しない

胴元(仲介者)とは、ギャンブルを管理しているところの事であり、

現在ギャンブルをする際、胴元が必ずいます。

 

一般大衆の娯楽のパチンコでいえば、パチンコ会社

競馬であれば、JRAといったようにですね。

胴元に共通して言えることは、必ず胴元が稼げる仕組みになっています。

パチンコ・スロットでいえば、

パチンコ台の釘をいじって玉を入りにくく(当たりにくくする)設定にしています。

スロットであれば、「設定を1(当たりにくい)~6(当たりやすい)」と事前に店側が設定を決めて、店側が有利になる設定にしています。

 

競馬であれば、

売上金(馬券代)の25%がJRAに入り、

残りの75%を予想的中した人に還元する仕組みです。

どちらにしても言える事は、

最初から参加者が不平等な立場での参加を余儀なくされている点です。

 

パチンコ・スロット・競馬を例にとりましたが、

これは世界中に存在する胴元全てに共通していえます。

 

株式・FXを扱う証券会社・仮想通貨を扱う取引所だって、

胴元と同じ原理ですしね。手数料で確実に儲かりますから!

 

オーガは、

イーサリアムのスマートコントラクトを利用していますので、

 

胴元がいる中央集権型おサービスではなく、

胴元がいない非中央集権型のサービスが提供できるようになります。

 

参加者としては、

理想の環境でギャンブルを楽しめるという事になります。

誰でも自由に予測対象となる「予測ギャンブル」を提案・作成できる

誰でも予測対象となるギャンブルを作成できるとは、

画期的な事だと思います。

 

現在胴元が提供していないものは、参加できません。

胴元が提供しているサービスの中で、選ばなければいけないからです。

 

ですが、オーガーの場合、誰でも自由に作れるという事ですので、

数えきれない種類のギャンブルが生まれるという事を意味しています。

例えば、

・明日の12時の天気は晴れかどうか?

・このペットボトルの中身を量るとはかると、500mlあるかどうか?

とかなんでもギャンブルとして作る事ができるようになるんですよ。

 

非常に面白いと思います。

誰でも「予測ギャンブル」に参加ができる

オーガ(REP)をもっていれば、

誰でもその「予測ギャンブル」に参加できます。

  • パチンコ・スロットであれば18歳以上でないとできない
  • 競馬であれば、20歳以上でなければ馬券を買えあい
  • ラスベガスのカジノでは21歳以上でないとできない

胴元によって様々な制限があり参加できる人が決まっていますが、

その制限がないことが特徴です。誰でも参加できる市場をオーガは目指しています。

多数決によって、結果がきまるシンプルな設定

オーガは胴元(仲介者)が存在しないと先ほど述べましたが、

ではどうやって「予測ギャンブル」で正解or正解でなかったかを判断するのかを説明します。

 

オーガは、参加者同士で、「予測ギャンブル」のルールから配当まで

全て自動でやってくれるシステム構築を目指してます。

 

予想は1人よりも2人、2人よりも3人、3人よりも4人といったように、

1人で予測した結果よりも、多くの人数で予測した結果の方が、

正確さがあがるという考えが反映されています。

 

そのシステムを構築するために欠かせないのがポーターの存在」です。

 

レポーターとは、胴元が存在していないオーガのネットワーク上に、

胴元の代わりに事実認定をしている人たちの事をいいます。

そのレポーターは、沢山存在しています。

 

レポーターは、正しい事実を認定できればオーガ(REP)を報酬として受け取れます。

逆に、間違った事実を認定すれば、オーガ(REP)が没収されるようになっています。

 

レポーターは、間違った事実を認定してしまえば、オーガが没収されるので、

正しい事実をきちんと認定して、オーガを報酬としてもらう事を考えると思います。

 

そうすれば、自然と不正が起こりにくくなります。

人間心理をうまくついてますね(笑)

 

少し言い方は悪いですが、

レポーターは「目の前にニンジンを釣られた馬」と考えてもらえば更に分かりやすいです。

レポーターは、目の前に「報酬」がぶら下げられてる状態でなんです。

その報酬の為に、正しい事実を認定できるように全力で取り組むようになります。

 

そして、そのレポーターの予想が多かった方が

正解になるという「多数決」方式により決まるんです。

 

言い換えれば、レポーターの半数以上の人が協力すれば、

事実と違うことを正解とすることができ、不正が行えるようになります。

ですが、オーガのネットワーク上で、半数以上の人が協力するなど不可能に近いです。

 

なのでこの「多数決」方式は、

非常に考えられている手段だと言うことができます。

保険業界の革命児「オーガ(Augur)」

これまでオーガの予想ギャンブルについての面を記載していましたが、

このオーガは、保険業界に革命を起こす可能性があると言われています。

 

そういわれる所以は、

オーガのシステムと現在の保険のシステムが似ており、共通点が多いことが挙げられます。

 

現在の保険は、大半が以下のようになっています。

現在の保険会社のシステム

  1. 将来起こる可能性がある病気・怪我をした際に金銭面で保証が受けられるようにするために、保険に加入し、毎月お金を払い続ける。
  2. 病気・怪我に将来なれば、金銭面での保証が受けられる。
  3. 病気・怪我に将来ならなければ、それまで払い続けていたお金は失う。

「保険」と「ギャンブル」とでは、

聞こえは180度違うぐらいに違いますが、

オーガの未来の予測ギャンブルと明らかに同じ原理ですね(笑)

 

ただ一つ違う点は、

やはり胴元である保険会社が結局設ける仕組みになってるのが保険です。

 

もしオーガによって、胴元が存在しない保険のシステムが構築されれば、

今の保険会社システムは必要なくなり、全てがスマートコントラクト上での完結が可能になります。

保険業界へ革命を起こすことは間違いありません。

 

胴元が存在しないオーガのシステムには個人的には期待したいです。

 

ただ、オーガの保険システムが構築されたとして、

障害となってくるのは、やはり法律・規制の問題だと思われます。

今後の課題だと思います。

オーガ(Augur)の将来性

胴元がいない、誰でも作成可能で、誰でも参加できる「予想ギャンブル」は、

現状を考えると、参加者にとって理想のシステム(胴元にとっては最悪のシステム)であるという事ができると思います。

 

ただ胴元がいない世界というのが、私個人の考えからいうと想像できません。

日本で公営ギャンブルとして、競馬・競艇などが認められてるのは、

背後にそこから得られる多くの税金があるからです。

 

また現在新たにカジノ案が浮上していますが、

これも結局、国が儲かるから計画してるに過ぎません。

 

はっきり言って、競馬・競艇・カジノで参加者がいくら損をしようと、

国にとってはどうでもいいんですよね(笑)

 

そういった意味でも、

それぞれの国で規制が入る可能性はどうしても否めません。

また法律の問題もあります。このあたりがオーガの今後の課題だと思いますね。

 

もし、将来オーガのシステムが実現していった場合、

非常に面白いシステムであることから、普及していく可能性があります。

 

オーガに投資される場合は、

オーガのメリット・デメリットをきちんと把握してやられる事が大事だと思います。