イーサリアム(Ethereum)とは

「イーサリアムプロジェクト」と呼ばれる計画のプラットフォームの総称です。

そのイーサリアムプロジェクトで使われる仮想通貨をイーサリアムと呼ばれています。

 

イーサリアムの有価単位はETH(イーサ)で、

仮想通貨の一つでビットコインに次いで時価総額ランキング第2位に位置する人気の高い仮想通貨です。

最近リップル(XRP)に時価総額を抜かれ3位に転落しましたが、長らく時価総額2位につけていました。

 

イーサリアムは、多くの取引所で盛んに取引されており、

2017年の1月頃は1ETHが1,000円以下でしたが、

 

2018年1月現在、1年たらずで1ETHが100,000円にまで到達しています。

その頃から購入していた人は、100倍に資産がなってる計算になります。

 

2016年1月頃でいえば、115円程度でしたので、

そこからすると900倍程度伸びているという事になります。そして現在も伸び続けています。

 

ETHのJPY価格・ランキング・時価総額

ETH/JPYリアルチャート(ビットフィネックス)


イーサリアムプロジェクト

イーサリアムプロジェクトとは、

「スマートコントラクト」を使って、「契約の自動化」をしてしまおうという計画です。

これが、イーサリアムプロジェクトの最大の特徴になります。

 

このスマートコントラクトに目をつけた大手企業も

どんどんと取り入れる事を決めており、現在大きな注目を集めています。

スマートコントラクト

スマートコントラクトは、コントラクト(契約)をスマートに行うことです。

そのままの意味ですね(笑)

 

つまり、スマートコントラクトとは契約の自動化であり、

契約の条件確認や履行を自動的に実行させることができます。

 

取引プロセスを自動化できるため、

決済期間の短縮や不正防止、仲介者を介さないことによるコスト削減ができると期待されています。

 

また、ブロックチェーン上でスマートコントラクトを利用すると、

ユーザー同士が直接取引を行う非中央集権型のサービスを実現でき、社会に大きな変化をもたらす可能性があると現在言われています。

 

簡単に言ってしまうと、ブロックチェーン上に、契約条件を付け加えるというものです。

自動販売機

スマートコントラクトの考えはビットコインよりも歴史が古く、

1990年代にNick  Szaboという法学者・暗号学者によって最初に提唱されました。

彼はスマートコントラクトを最もはじめに導入した例として、自動販売機を挙げています。

「必要金額を投入」&「指定した飲料ボタンを押す」の二つの契約条件が満たされた時のみ、

自動的に「指定した飲料を利用者に提供する」という契約が実行されることになります。

 

このように、コントラクト(契約)とは

書面上で作成された契約のみをさすのではなく、取引行動の全般を指しています。

ビットコインとイーサリアムの違い

ビットコインは、ブロックチェーンの技術を用いて

悪意のある参加者が参加する可能性のあるP2Pネットワーク上でお金の取引を正しく動作させる環境でした。

 

一方で、イーサリアムはブロックチェーン技術をベースに、

P2Pのネットワーク上で、取引だけでなく、様々なアプリケーション(処理)を正しくに動作させる環境を提供しています。

 

これを実現するための機能として、

大きな役割を果たすのがイーサリアムのスマートコントラクトです。

 

現在では、様々な業界でその検証がされています。

ujo MUSIC

その一つのサービスとしての代表例が、ujo MUSICになります。
このサービスは、著作権やアーティストへの対価の支払いをより理想の形に近づけるために創られました。

 

これまで、アーティストが楽曲をリリースして、

楽曲が買われて、アーティストに収入として入ってくるまでに、たくさんの中間業者が存在していました。

 

そこには多くの契約が存在し、1曲リリースしてから、

収入を得るまでに半年~1年程度かかることなど当たり前のようにありました。

 

また1曲に対しての単価も1%程度ととても低く、

99%が中間業者によって摂取されていたという事になります。

 

例えば、1枚1000円のCDがあったとすれば、1枚売れると10円がアーティストに入る仕組みになり、

他の990円は中間業者によって摂取されていたという事になります。

 

この契約部分を簡略化し、

自動履行できるようにしたのが「ujo MUSIC」です。

 

 

これにより、アーティストは売り上げの5割を自分の収入にするなど、

自由に振り分けを決める事ができるようになり、非常に期待されています。

スマートコントラクトの今後の展望

金融業界

金融業界は、契約に基づいて的確に処理することが求められる世界であり、

スマートコントラクトとの相性が非常に良いと考えられています。

 

今後、スマートコントラクトの技術の実用化が進むと、

金融機関を通さない取引や、仲介者不在のサービスが増加し、これまでと違う形になっていく可能性があります。

電力業界や不動産業界

スマートコントラクトは、電力業界や不動産業界でも取り入れられていくと思います。

  • 電力業界でいえば、P2Pによる電力取引など
  • 不動産業界でいえば、不動産登記など

 

スマートコントラクトはあらゆる契約行動を自動化する仕組みであり、

この技術が適用されれば、特定の管理者を介さずに企業や個人間で取引ができるようになっていくと思います。

イーサリアムの将来性

これまで述べてきたようにイーサリアムは色々な業界での利用が活躍できるものです。

今後イーサリアムのシステムを取り入れる企業も増えていく事が予想されますし、将来性が非常に高いと思っております。

 

そしてイーサリアムは、まだまだ発展途上であるという事を忘れてはいけません。

 

イーサリアムの将来への可能性は現段階で未知数で、誰も予想できないですし、

イーサリアムのスマートコントラストが、世界に受け入れられ、それが世界の常識になった時、

イーサリアムの価値は、果てしないものになっていると私は思っています。

 

最後に余談ですが、私が一番最初に購入した仮想通貨はイーサリアムになります(笑)